2010年師走のある日。銀杏メンバーひとりひとりに峯田和伸自らがチャットインタビューしてみました。携帯電話でのメールのやりとりゆえ、普段の雑誌等のインタビューではお目にかかれない銀杏メンバーのゆるーい会話となっております。皆様もだらりとご覧ください。

──宜しくお願いします。最近の調子はどう？
チ：最近はとがってますよー。昨日も「配達が遅いですよっ」て怒ったとこでした。

──チン君って、キレるんですね。見た目、可愛いのに。
チ：ま、怒るとき、声ふるえてるんですが。今年は可愛いというより、渋いとなれればいいな。

──そういえばチン君ってチビのくせに最近身体ムキムキですね。なにかやってらっしゃるのですか？
チ：最近むやみに重い物をもったりしてて。意志とは関係なくついてきちゃって、どうやってそぎ落とすか、ちょっと悩んでます。

──赤ちゃん抱っこしたりするもんね。大変だね。赤ちゃんかわいい？
チ：ま、クソみたいなもんですよ。最近、「あびちゃん」「みねたくん」「むらい」と話すようになったよ?。

──へぇー。かわいいね。子供産んじゃうと性生活ってどうなるの？
チ：正直、ガマンの限界です。臨時火山情報出ちゃってます。

──欲求不満を解消するチン君なりの方法ってなんかある？
チ：妻の靴下の匂いを嗅いだりして、なんとかしのいでいます。

──どんな匂いがした？
チ：「いきりたっているイカ」みたいな匂いがしたりしています。

──チン君のあそこって結構太いって聞いたんだけど、実際のとこどうなの？
チ：めっそうもなくて、自分では「何周もしたロケット鉛筆の部品」と思ってますが。

──いちいちカギカッコつけてくるとこが正直腹立ちますわー。今まで面白かった性体験のエピソードってなんかある？
チ：以前、西洋、イタリアの方と一夜をともにすることがあったんだけど、そのとき部屋に入って10秒とたたずにスッポンポンになられて、さすがに一歩二歩三歩とあとずさりしたのを覚えています。

──女性を最高に感じさせる乳首の舐め方ってなんかありますか？
チ：不作がつづいたあとに、やっとできたぶどうの一粒一粒を大事に愛でるように。もしくは市民の気持ちを踏みにじる気概で。

──なるほどな。じゃあ、チン君の理想のおっぱいの三大条件は？
チ：あいつの吸った過去。おれの所望する現在。輝ける授乳。

──2010年を漢字一文字で表すとしたら？
チ：向。新しいことに真剣に向き合ったので。

──真面目やのー。
チ：じゃあ、膣。欲しています。

──じゃあもし、チン君が道を歩いててめっちゃかわいい女の子が「ファンなんです」って声かけてきたらどうすんの？
チ：うわぁ。ちょっと話しして、逃げちゃうなぁ。あっしの度胸は、ちっせぇもんなんす。。。

──またまた〜。めっちゃ押しの強い子だったらどうすんの？やっちゃうでしょ？
チ：自分、押しの強いおんな、好きなんす。まずいなー。

──どっちかっつったらチン君てMなの？どんなプレイされたいの？
チ：船が傾くくらいMです。何言っても受け入れてくれないみたいな。僕の要求は何も通りませんみたいな状況は正直好きです。そのうち相手の方が「強、強、強、強、僕のせいで弱」、みたいなことになったらいいなとなんとなく思ってます。

──へ〜。
チ：「なに舐めてんのよ」とか、「なんでイケないの？」とか言われると、なんとかしたいって思っちゃうんです。 仇を恩で返したいんです。

──なんか、しょうもないヒモに振り回されるけなげな女みたいなヤツだね。
チ：これは、ほめられてるのかな？

──ほめてますよ。もちろん。「この人にいじめられたい」と思う女性芸能人っている？
チ：西川女医！

──今の民主党に一言。
チ：なんとなく世界の「埼玉」感、でちゃってますよー。

──またそうやって埼玉を悪く言うんだからー。チン君の出身は埼玉ですよね。埼玉ってどういうところなの？
チ：なんでだか、いいかっこしようとして県庁所在地の現さいたま市の名称候補に「北東京市」なんて食い込んで来ちゃうような、ふてえ土地なんだよね。

──なんか、いろいろ頭で考えた文章ありがとうございます。
チ：あと、名物という名物が意外とないなーと。思い浮かべる名産あんまりないでしょ？

──昔、チンさんっていじめられっ子だったんですよね。なんか、いじめたくなる気持ちがわかります。
チ：いじめられる方にも非があるっていいますもんね。

──そうですよねー。今現在、いじめられている十代の若いひとにチン君からアドバイスなどありますか？
チ：こっちに非があるときはある、さもなきゃ逃げろ！ あとで笑いとばせたら最高ですね。

──最近聴きまくっているアーティストとかいたら、できたら紹介してください。
チ：ムッシュかまやつ。秋にライブをみたのですが、歌声がとてつもなくよかったので。

──今一番欲しいものは？
チ：wiiのコントローラーもう一個欲しい！

──今まで貰って一番嬉しかったプレゼントってなに？
チ：おばあちゃんの形見のギターかなー。

──そうなんだー。ちなみに僕のじいちゃんも若い頃エレキギター弾いてました。最近面白い夢とか見た？
チ：見たことない物凄く長くて真っ白い大量のなめくじが、逃げても逃げても追って来て足にどんどん吸い付いたりしてくるんだけど、最後なんでだか友達になっていく、という夢を見ました。

──よかったですねー。
チ：なんかいい気持ちになりました。

──やったじゃん。
チ：今年はいい年になるとおもいます。

──なんじゃね？
チ：（いま隣の部屋から呼び出されて、寝かしつけてました）早くみんなのところに会いに行きたいな。

──じゃ、行こっか。
チ：今年はアルバム出して、みんなのとこにイクゾーーー！！！

──そろそろ終盤にさしかかってきました。なにか言い残したこととかあれば。
チ：これからも精進します。

──あびちゃんに一言。
チ：センスはピカイチ、あとは面白いことに乗っかってけー。

──峯田に一言。
チ：歌がどんどんすごくなってる。生活リズムが全然わかんない。

──村井君に一言。
チ：多くの人が村井君を「むらい」と呼び捨てにしているなか、娘が自発的に彼の名前だけ「むらい」と呼び捨てたときは、なにかあるんじゃないかと思った。

──最後にファンの皆さんに一言。
チ：みたことないものをみてほしい、と思ってます。待っててね。

──じゃあ、今日はこんぐらいで。ありがとねー。
チ：こちらこそ、ありがとう！

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2011 チン中村プロフィール
「日々をいろどる、みんなからの贈り物」

★鹿の剥製


部屋で作業していると、かなりの確率で目が合うのです。

★あびちゃんセレクトのCD


2009年「膀胱」。2010年「おもてなし」。アビちゃんのイメージとはかけ離れた、どうかと思うタイトルが輝く意欲作。

★お客さんにもらった手紙


読んではしまい、読んではしまい、出しては遊び。

★峯田くんにもらったコート


実は、妻もかなり着ている。

★形見の謎のギター


亡くなったおばあちゃんが若かりし頃買ったという。出してビックリ、凶暴すぎる音。何考えてんだ、ばあちゃん。

★娘にもらった絵


彼女は「あびちゃん」「みねたくん」「むらい」という言葉を話せるようになった。

★救ってくれたLP


レコード会社の軽部くん夫妻が大事にしていた何枚ものレコードを、落ち込んでいる僕にさりげなく差し出してくれた。

★村井君にもらった目覚まし時計


山手線の駅が、たくさん描いてある。

★ロングボード


「日照権」をめぐって妻ともめにもめた、2009年銀杏メンバーからのいわく付き誕生日プレゼント。

★両親のものを預かっている


右は母親譲りの手品グッズ。左はハンドバックと思いきや、あまり強くない父の麻雀パイ。

★旧→新マネージャーにもらった帽子


まさか、彼がもどってくるなんて。

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「2010年重大ニュース」

最初で最後の今年のライブを終えて、神戸から帰るバスの車中に受け取ったメール。

「メンバー全員分の全楽器、全アンプ等積んでたバンドの機材車が、盗まれました。」

がく然。
途方に暮れる。気づけば妻はほんとに泣いている。
夜を徹して、あらゆる手を尽くし、見つける方策を探した。眠れない。
5時を過ぎ、6時を過ぎ・・・

朝10時頃、一本の電話をとった。

「車、あ、ありました！」

「ん！！？？マジで？どこに？？」

「‥…‥…」

「‥…‥…」

「車検の工場にありました！！」

「‥‥‥‥…」

「修理の人が持って行ってました！！」

妻のあの涙は、どこへ流れて行くのだろう。

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