2004.1.10  @熊谷VOGUE
  出演 kiwiroll / IDOL PUNCH


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↑「楽屋にて」
 
 


[モルタルレコード3周年記念]

 
★2004/01/10 @熊谷VOGUE
 
kiwiroll / IDOL PUNCH

2004年初のライブは、2003年、1月15日GOING STEADY解散後に行った、
ミネタカズノブソロプロジェクトとしてスタートした「銀杏BOYZ」の初ライブ以来
ちょうど1年ぶりの熊谷VOGUEでの演奏となりました。
正式に解散が決まって、GOING STEADY主催以外のイベントには、俺一人でもヤル!!といい、
一日後の熊谷へのライブに挑んだのが一年前。その時は手伝いで曲を演奏したのがアビコ氏と私。
ライブは曲の演奏と、三代目魚武濱田成夫さんバリのパフォーマンスで、
ミネタ的日記風近未来ハードボイルド詩小説の朗読。
「銀杏BOYZ」っていう名前もVOGUEの楽屋で決めてたしな、、、。「ORE NO TAMASHII」、
いや「銀杏ボーイ」、いや「銀杏BOOWY」、いやいや「銀杏BOYS」、いや「銀杏BOYZ」。
その時、私はそれをヒトゴトのように目を細めながら見つめていたわけだけど、のち
に自分が加入するとは思ってもいなかった、、。おかしなグループや、、、。熊谷VOGUEには、その時の
曲順表が受付の奥の壁に貼ってあり、それを見て一年前のことを思い出したのでした、、、。
 
熊谷VOGUEの近くにあるレコード店のモルタルレコードって店をやっている、ヤマザキさんが去年の一月
に引き続き今年も誘ってくれたわけですが、ヤマザキさんって人は非常にエラい。僕は個人的に尊敬してい
る人で、音楽と、(ミリョクの少ない街だと愛川欽也に言われた)熊谷が大好きな大男でして、熊谷に自分の
大好きな音楽を根付かせようと始めた店を「商売」に違和感を感じて、あっさり辞めてしまえる自由で、
責任感のある人間です。これからは、レコード店とは違う形で活動していく模様ですが、3年も店が続いた
のに、もったいない、、。なんて自分にバカ正直なんだろう、、、。サイコウ。

この日は、銀杏BOYZ、もちろん気合いが入ってました。どんだけ気合いが入ってたかっていうのは、
ライブ後に見た、ミネタ氏の足や腕のアザのヒドさ、それと普段は乾燥してカサカサな中村氏の肌が、
ライブ後にはツヤツヤになっていたのを見て実感しました。

IDOL PUNCHは、すいません、ちょびっとしか観てなかったからなんとも言えません。観たと言ってもIDOL PUNCH
ライブのイントロ的な、Guのジロウ氏によるクソヘタラップしか観てなかった、、、。
でkiwirollは、半分客席から観てたんだけども、ライブから伝わる、ステージ上から伝わる、感情の揺れ
がヒシヒシと体に響いてきた。ところところ聞きとれる詞、言葉が痛くて、詞が聞きとれなくても、
それ以上に伝わってくるもんがあって、それが魂のこもった音なんだと思うんだけども、ステージはまるでズルむ
けの人の感情をテーマにした演劇を観てるような感じだった。去年の12月に、「その青写真」という
タイトルの作品をリリースしているkiwirollなんですが、詩の世界観を強くもっていて、僕が6年くらい前に一度
読んだ事のある、カフカの世界観に近いと思いました。
(以前出したシングル「バカネジ」はマジ傑作っス!!)

そんなこんなで、思い入れの深い熊谷のレポは終わりますが、後で自分たちのライブのビデオを観てて、
そこに映りこんだお客さんの顔が一番衝動的でした。すんごい顔してるんだもん。生き埋めにされる寸前の
顔、この世に存在するハズのない水木しげる氏の描くような妖怪を目のあたりにした顔、
生き別れた母ちゃんと30年ぶりに再会したときのような顔。お客さんの顔を見て、僕は泣きそうになったよ。
いや、実際は泣いたよ。

ヤマザキさん、熊谷のみなさん(その他の地方から来た皆さん)アリガトウございました。



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