2004.2.10  @高円寺20000V
  出演 IDOL PUNCH / DASH BOARD / 日本脳炎


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・IDOL PUNCHのアンコールで「I don't mind」を唄うミネタ
   
↑「オフショット」
 
 


[SET YOU FREE TOUR 2004]

 
★[SET YOU FREE TOUR 2004]

1/28 名古屋HUCK FINN
IDOL PUNCH / DASH BOARD / BREAKFAST


1/29 大阪FANDANGO
IDOL PUNCH / DASH BOARD / THE VICKERS


1/30 岡山PEPER LAND
IDOL PUNCH / DASH BOARD / THE DUDOOS


2/10 高円寺20000V
IDOL PUNCH / DASH BOARD / 日本脳炎


このツアーは昨年のSET YOU FREEでIDOL PUNCHと対バンした時に、「来年の1月くらいに一緒にツアーに
出ようや!!」とIDOL PUNCHのVo.ラッコ氏から話があったのがきっかけでありました。
ほんのちょっとの軽い話からツアーやライブが決まることが多々あります。最初は軽い話のはずみで企画が
進むんですけど、いざツアーをやってみるとどんどん内容が濃くなっていくのはSET YOU FREEの悪い癖です。
一体、内容が濃くなるっていうのはどういうことかというと、例えばDASH BOARDを例にあげると、彼らは普段、
東京は西荻窪WATTSというライブハウスを中心に「PING! PONG! PUNK!」
という企画(もう既に30回も行っている!!)を主催しており、その企画でのDASH BOARDのライブは
毎回大盛り上がり、曲を演奏する度フロアはもうドッカン、ドッカンいっておる状況なんです。
が、しかし、そんな状況は名古屋、大阪、岡山の人々には知る由もないわけで、WATTSでやってるような
ライブをしてもお客さんには伝わらないわけです。そんなDASH BOARDが地方でどんなライブをするのか・・・。
そしてDASH BOARDのライブを観た他のバンドが
どう出てくるのか。IDOL PUNCHは、毎回出順が最後だったのですが、それまでの流れをどう締めてくれるのか。
ましてやVo.ラッコさんは司会を担当し、各バンドの紹介&IDOL PUNCHの売名、宣伝行為を泥酔状態で毎回
しつこいくらいにやってたわけで、ただいつも通りのライブをやっていたんではお客さんからも出演者、
企画者からもフクロだたきにあうわけです。お客さんは何かを期待して観に来ているわけだから、演る方は
その期待を越えるコトをしなければならないわけです。一日一日のライブに、一つ一つのバンドにストーリー
があるわけです。NHKの[プロジェクトX]以上にストーリーがあるわけです。

銀杏BOYZはツアー初日から大変な事件がありました。
それはミネタが体調不良により、本人の出演が不可能になったコトです。
ライブ当日、名古屋に向かう朝、ミネタ氏の住むマンションへ楽器車で迎えに行くと、なんと便所で
ブッ倒れているじゃぁありませんか!!声を掛けても意識は遠く、とてもつらそうな表情。
自分で立つことも出来ず横になったまま。事態を把握出来ず、皆深刻な顔でミネタ氏を見守るが時間は
待ってくれない。とにかく名古屋へ出発せねば!!そこで、スタッフの江口氏に病院へ運んでもらうことにし、
それ以外のメンバーは車で名古屋へ向かうことに。

こんな深刻な状況の中、僕は見てはいけないものを見てしまった。アビちゃんが、ミネタ氏に吐き気はないか?
と倒れているミネタ氏のすぐわきにあったコンビニのビニール袋を差し出そうとし、ビニール袋の中に
入っていた買いたての雑誌を取り出した。その時、アビちゃんのまゆ毛がピクッと動いたのだ。おもむろに
ビニール袋をミネタ氏の口元へもっていくアビちゃん。その雑誌を見ると、それは「ビ○オボーイ」なる
彼の大好物のエロ本。僕は笑いをこらえきれず、思わず外に出て大声で笑ってしまった。特筆すべきは、笑いを
グッとこらえ、真剣な表情でミネタ氏を見守るアビちゃんの男気だ。

結局、ミネタ氏は疲労と栄養不足で病院で点滴をうつ事になり、ツアー初日は3人でライブをすることになった。
もちろん、こんなケースは初めてなんですが、普段から生き恥を曝しているワタクシどもなので、
生き恥1号がいないだけのこと、2号、3号,4号で恥を曝しました。全く別モノの銀杏BOYZのライブだったんでは
ないかと思います。ミネタ氏は2年に1回は必ず部屋でブッ倒れているんで、また2年後には3人で
ライブやってると思います。

2日目の大阪ではミネタ氏も復活し、4人でライブをやりました。やっぱり4人がいい。うん、やっぱこの4人が
いい。4人で銀杏BOYZだわ。うん。

で、3日目は岡山だったのだが、本当に久々の岡山ペパーランドでのライブ。銀杏BOYZでは初!!
お客さんはどのバンドに対しても真剣に観てた。
岡山はつまんねえ土地なんだべなぁ。
ライブを観にきたお客さんの熱気すごかったもん。雰囲気もよくてよ。
岡山の空は曇り空で、古い歴史をもつペパーランドの汚らしくてこじんまりとした建物の外に人がたむろしてて、
その脇を近くの岡山大学のアンチャンやネエチャンが自転車で、迷惑そうな顔して通っていくの。
なんとも言えない哀愁があるのよココには。

そしてツアーの締めは東京は20000V。
ゲストは初対面の日本脳炎でございました。ツアーファイナルにふさわしい一日でしたね。
ゲストといえば、各地に出演したゲストバンド、どれも全くタイプの違う流派でして、しかも皆東京を中心に
活動している人達なんです。ゲストバンドの中では、アウェイにも関わらず自分達のペースで、
自分達の世界を華麗に出し切ったTHE DUDOOSが特に印象に残っております。盟友DASH BOARDとはホントに
イイツアーが出来てよかった。そして、一日のライブをツアー全体を見事なステージで締めたIDOL PUNCHに
敬礼。20000Vのアンコールでやった「I DON'T MIND」スッゲーよかった。スッゲー感動した。
IDOL PUNCHギター、ジロウ氏に頂いたDISCHORDポスターにはもっと感動した。
しっかし濃いツアーだった。ライブ以外でも体力使うんだもん。毎晩女子に関するコトやら、なんやらを
真剣に話すんだもん。全バンドメンバーで12人。プラスゲストバンド。そりゃぁ濃いわ、疲れるわ・・・。

P.S
岡山で、学生服を着たままライブを観に来た初ライブ体験の高校1年の青年と少し話しをしました。
口元をギュッとしめて、なんだかこの空間に緊張しているドンくさそうなこの青年はライブ後に、
「なんだかワケわからなかったですけど・・・よくわからなかったんですけど、ドキドキしました...。
なんかわかんだいですけどスゴい一日でした。」って言ってました。
オラァ、何年も先になって、この変な一日のコトが、彼の心の隙間のどっかに残ってて、そんときに、
笑って、「あん時なんかスゴかったんだよ。変な一日だったんだよ。」って10年後の彼が言ってたらいいなぁと
思う今日この頃!!終わり!!



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