[ギターウルフpresents
"トーキョージェットナイト"Vol.1]


2004/05/16 渋谷クラブクアトロ
ギターウルフ、惑星、JET BOYS


 


SUMMER TIME BLUES!! JET!! SPEED!! WILD!! LOVE!! ROCK!!
ロック!! ロックンロール!! ファイヤー!! セブンスター!! ブルース・リー!!

カワサキ!! 爆音!! 宇宙!! 太陽!! 月!! あの娘ー!!

こいつはスゲえや。なんと銀杏BOYZは世界のギターウルフに誘っていただいたのだから。
1987年に結成し、そっから世界中を回ってライブをしてきたギターウルフと
共演できたんだから。

僕が子供の頃、近所のユキコちゃんと遊び始める前、(まだ小学生でもなかったと思う)
僕はスポーツカーのオモチャに夢中だった。働く車よりもスポーツカーだった。
子供心にスポーツカーは"早い!"って思ってたからだ。早い!ことにとにかく反応した。
母ちゃんが保育園までママチャリで迎えに来ると、僕は父ちゃんのトラック(業務用トラック)
がいい!とダダをこねた。トラックの方が迫力あるし、デッカイし、なんたって速い!

胸がゾクゾクする。新幹線や飛行機なんかもっと大好きだった。
でも近所のメガネ面のユキコちゃん(Dr.スランプ、アラレちゃんとそっくりの顔)
と遊ぶようになってからはぬいぐるみや人形を使ってのおままごと中心のライフスタイルに
なっていったんだ。
幼少期の頃の僕はギラギラしていた。スピードやデッカイものや、デッカイ音にビンビン反応していた。
多くの男の子の幼少期はみんなそうじゃないか!?
その時の感覚が、身体が大人になってもずっーとそのまま続いて、ワイルドさと性衝動が
プラスされた人間が音を出したら、ギターウルフみたいに、あんな風になるんじゃないか。
と、今思いました。

いきなりギターウルフの話になっているけれど、最初に演奏したのは惑星。
渋いロックだった。G,VOの岸田さんの唄い方はヒリヒリしていた。
ヒリヒリしてるけど、バンド全体がまとまっていて、大人の匂いがした。
僕は特にDrの平田さんを観ていた。自然と目線がそこにいった。
女性のドラマーなんだけど、しなやかで鋭くて、力強くて、かっこよかった。
いっぱい話したかったけど、やっぱ無理だった。最後まで無理だった。
バカ丸出しでドラム叩いてる俺にゃぁ、10年早いわな・・・。
次はJET BOYS。G,Voのオノチンさんは、曲が進むにつれテンションが上がり、全裸になって
ギターを掻き鳴らしていた。リビドーやね!しまいには大根でギターを弾いていた。深い。
前に下北沢のライブハウスでJET BOYSを観たときは、客席から入ってきてステージに上がり、
またギターを持って、唄っていた。外に出たオノチンさんは何を見てきたのだろう。
リビドーやね。
次は銀杏BOYZ。ミネタは上半身裸に「犬」と書いて登場。
とにかく暴れまくっていた。僕んとこにも何度も突っ込んできた。チン君はギターを持ったまま前回り。
アビちゃんは曲が終わっても一人マイクを口の中に頬張りながら発狂する。
なんだテメエら!!なんなんだよ!!たぶん、リビドーやね。この日は新曲を演奏した。
とっても気持ちがよかった。手応えあり。ライブが終わった後、みんな汗まみれで酷い顔をしてた。
ミネタは体の傷が痛々しかった。
奴の体力の消耗はハンパじゃない。弾き語りの曲が終わった後の奴は、本当に自分の全てを
出し切った顔をしている。同じメンバーながら、感動させられる。それを観ていた
ギターウルフのセイジさんが、ビール片手にイイねぇ!!なんてニコニコしながら言っていたのを
憶えている。

次はギターウルフ。始めは見逃してしまったけれど、4曲目ぐらいで僕が観た時は、もう汗ビショビショの
フラフラだった。最初から全力で演奏しているんだ。とにかく、ずっとテンションが高い。
お客さんをステージに上げて、ギターを弾かせるわ、これでもかっていうくらいに宇宙に向かって
ハイジャンプするわ、ギターを持ったまま、3メートルも高さのあるスピーカーの上から客席に
ダイヴするわ、観ていてハラハラドキドキ。とにかく全員が全力。クッソ暑いのに絶対に
皮ジャンを脱がない。BaのビリーさんとDrのトオルさんは絶対にサングラスを外さない。
オールバックのリーゼントも崩さない。己のスタイルを意地でも最後まで通す。
僕は最初、スゲェな〜なんつって笑って観てたんだ。そしたら最後の方は涙流してた。
感動してやがった!!アンコールは計3回。アンコールの時、どうしても近くで観たくて
恐れ多くもステージの袖んとこまで行ったら、曲が終わって袖んとこで水を全身から被っていた。
ホント死にそうなくらいゼェーゼェーいってた。
それでもアンコールが鳴ってステージに行くときは、トオルさんはくしでリーゼントヘアを整えていた。
マジでカッケー。マジで男だ。僕は全身が震えました。

リハん時からビール飲んで、ライブと同じテンションでリハーサルして、このライブ。
あ〜、デッカイ!!ギターウルフはデッカイ!!
イベントが終わったあとに、セイジさんが「今日はアリガトウ。」と言って、
汗まみれのまま握手してくれたその手も大きかった。

ギターウルフさん、観に来てくれた皆さん、濃い一日をアリガトウございました。

P.S. 打ち上げでは、他のバンドのところには女子がいるのに、うちらのとこには
ホントに女子がいなくて泣きたくなった。
「アイデン&ティティ」とかわらないじゃないか!!
しばらくして、セイジさんとミネタと岸田さんでなんだか語り合っていた。スゲーいい絵だった。
その脇で、銀杏BOYZスタッフとオノチンさんが裸でプロレス?だかなんだか、とにかく
絡みあっていた。スゲー残念な絵だった。



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