安城・・・ここには夢も希望もない@安城夢希望RADIO CLUB
guest/BREAKfAST/加藤 亮二

2005/04/17

チンチンタラリ〜チ〜タラリ〜♪
今日は安城だね。ここは生まれて初めて来た土地。愛知県は今愛知万博やってるしさぞかし盛り上がってんだべなぁ。安城駅前で愛・地球博キャンペーン!!なんつってLOVEガールが天むす配ってんのがなぁ。なんて思いつつ駅近くのホテルに着くと、漂流教室みたくだ-れもいない。ガラーンとしてるし、なんだか寂しくなった…。
いや、僕が鬱々してるからそう見えるだけで、実際は違ってたのかもしれない。たまに虚無顔してるんだって。ムライの虚無顔(笑)。なんの前触れもなしにふと闇の中に入り込んでしまうときがあるんだ…。ダメだダメだ。

目に映る風景が灰色に見えちゃう僕の脳みそパッカー開きたい!!曇りがちな眼球シュッポンとり出したい!!そして可愛い女子の柔らかい手で洗ってもらいたいよ!!そしたらどんな場所に行ったって南十字星が見えるんだろうにね…。

そんな娘いないかなぁと希望を持ちつつ、夢希望RADIO CLUBに行きましたっ!会場は街の郊外の殺風景な場所にありましたっ!着いてみるとライブハウスらしきものが見あたらず!でかい駐車場のあるその敷地内にはコンビニ!!洒落たカフェ!!トラック野郎専門用品店!!あとゲームセンターがあるだけ!!なんと会場はそのゲームセンターの二階にありました!!たっ!!とっぽいね!!

現場にはすでに東京からBREAKfASTが到着していた。以前、東京は高円寺で共演したときの喜び様をライブレポで書いたが、僕はBREAKfASTが好きだ。CDを熱心に聴き込んだ時期もあったけど、やっぱりライブがカッコイイ。マメに観に行ってるわけでもないが、いつ観ても勇気がでるんだ。そして今日は、初ライブだという加藤亮二君もゲストで参加。う〜、楽しみだ。

ライブ前に加藤亮二君と初対面。名古屋市内に住む亮二君は、16歳の男子らしからぬ落ち着いた雰囲気と根暗な空気を背中から漂わせていた。今日はアコースティックギターで弾き語りライブ(今はエレキギターも使い始めてバンドでも唄っているそう)。好きなミュージシャンはINU、あぶらだこ、友部正人にゆらゆら帝国、中島みゆきや頭脳警察と言う…。匂う!!
全くプロ野球に興味がないという亮二くんが被ってる広島カープの赤いキャップ!!ああ匂う!!なんだかただならぬ雰囲気があるんだ。

そしてその16歳はたった一人でやり遂げやがった。今日は初めてのライブだし緊張します、と言ってステージに立ったが、緊張していたのは最初の挨拶だけ。「僕といっしょ」、「たいくつな人間の日々」等々曲が進むにつれて気持ちよく唄っていた。詞は残酷なのにメロディがあったかくて、ドキドキした。亮二君は時々友達と共に、近所の天白川沿いで互いに新曲を発表し合っているそうで、そこには二人の曲の聴き役の友達もいるらしいのだが、僕はその聴き役の友達にでもなった気分だった。実際は10歳も離れてるのかぁ…。

あのころの僕といまの僕。にらめっこしたらばお互いの顔見て笑いあえるだろうか…。まあいいや。

「世界はオレ達が変えてみせるぜ!!!!」BREAKfASTのライブがはじまった。何かがはじまる予感がする。ここじゃギリギリのとこで壊れそうな気持ちを抑える必要はな〜い!!リビドーを抑える必要はな〜い!!音圧が体全身を覆って、僕の気持ちを強きにさせる。田んぼだらけのだだっ広い平野の真ん中をドス黒い石炭をワッサー積んだ蒸気機関車が夜明け前の森の奥深くまでも響く汽笛を鳴らしてゴゴォ、ゴゴォ走っている。僕はそれに乗っている。「衝動」って曲で始まったライブはあっという間に終わったけど、汚れた僕の脳ミソん中を猛スピードでシェイクしていった。かき回された〜。

銀杏BOYZのライブは…、みんなはどう思ったんだろ……。本当のところ、僕は誰にどう思われたっていいんだ。いやメッチャほめてもらいたいよ!!いやいやいや良かったよ!!かんなり良かった!!って。自分に自信ないから、やっぱり良かったって言われるとメッチャ嬉しいし、自信がつく。自分が認めてもらってる気がする。
でも、もしかしたらば、そんな僕自身の喜びとか自信とかどうだっていいかもしれないんだ。観に来てるあんた達全員どう思おうが関係ないんだ。たぶん。

ただただつながっていたいんだ。

ライブが終わってしばらく経って、会場の外の駐車場で今日観に来てくれたひとりの女子が僕に話しかけてくれた。その娘は鬱病でライブもあまり来れる体じゃないけど、「今は元気なんス!!まあ、抗うつ剤飲んでたりするんで。いやもうほとんど病気っていうんでもないですけど。でも仕事はまだ出来ないんだなぁ、だってこの前…ぺちゃりくちゃり…ぺちゃりりくちゃりり…」って、自分の話ばっかりしてくる。今日のライブの感想なんて一言も言わなかった(笑)。言わなかったけど、その時、水しらずのその娘は僕にDOORを開いていたんだ。(今日の僕らの演奏中、もしかしたら音を出した瞬間から…)あの薄暗いライブハウスの中で、既に僕とその娘はつながってたんだ。

……こうして愛知の辺境の地、安城での一日はアッという間に終わったが、思えばホント面白い一日だった。ときたま寝るまで興奮が続いて、夜中寝る前にカップヌードルを食べるときがある。カップヌードル食べてヌクと落ち着くんだ、なんかしらんけど。でもそうすると必ず起きてからのちんう-くさいし、愛のある地球環境にもよくないだろうから無駄に興奮しないようにしないと。

ヒーヒャッヒャッ、ヒーヒャッヒャッ。

10年前の自分とにらめっこしたらばお互いの顔見て笑いあいたい。あのころの僕はどう思うかわかんないけど、いまの僕はそう思う。

夢希望RADIO CLUBの皆さん、JAILHOUSEの皆さん、BREAKfASTの皆さん、加藤亮二くん、そして今日来てくれた皆様!!!!どうもありがとうございました!!

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